こんにちは、『ます。』です。
東北大の編入を考えているみなさん、大学レベルの物理むずくないですか?
旧帝大の問題なら、なおさら難しそうに思えますよね。
実際、ぼくは5年のGWに過去問をはじめて解いてみたのですが、まったくわかりませんでした。
ですが、本番では時間が余り見直しもできるくらい仕上げることができました。
正直に言わせていただくと、東北大の物理は基礎的な問題が多いです。
たくさんの問題に慣れれば、意外と物理は得点源につながると感じれます。
この記事では、東北大の物理の傾向から勉強法まで、詳しく紹介していきます。
目次
試験内容
・問題構成と試験時間
東北大の物理は1日目の数学の次に行われます。大問は3つあり試験時間は90分です。
解答用紙は大問1つにつき両面1枚です。
・難易度
難易度としては『普通』です。5段階評価で3.5くらいの難易度です。
わけのわからない問題は出ないので安心してください!
傾向と対策
過去の問題傾向
年度 | 大問1 | 大問2 | 大問3 |
/ | 力学 | 電磁気学 | 熱・波動 |
R2 | 剛体 | 導体 | 波:全反射 |
H31 | 減衰振動 | インダクタンス | 熱:ピストン |
H30 | エネルギ保存 | コンデンサ | 波:薄膜 |
H29 | 振動 | 電流 | 波:2重スリット |
H28 | 剛体 | 電磁誘導(回路) | 熱:熱伝導 |
H27 | 剛体 | 仮想変位 | 熱:比熱 |
H26 | 剛体 | 電気回路 | 波:ドップラ効果 |
H25 | 運動方程式 | 電磁誘導(回路) | 熱:熱気球 |
H24 | ロケット | 電磁誘導 | 波:プリズム |
H23 | 円運動 | 電気回路 | 波:くさび形 |
といった感じです。大問3はちょっと波が多いかなって感じですね。
力学
剛体とバネが多い印象。大学物理の参考書の問題が解ければ基本的に問題ないですね。
というのも、
「これ、シン○ンゼミでやったところだ!」
という気分になるような参考書によくのってる問題が多く出題されているからです。
ですが、簡単とはいえ、どの範囲からでも出されると思うので、天体とかもやっておくといいです。
電磁気学
こちらも大学物理の参考書が解ければ大丈夫です。
注意するとしたら、電気回路の問題がわりと多いことと、一般化されたオームの法則が出た年もあり大学範囲をしっかりおさえておく必要があります。
編入試験の物理の電磁気学ではあまり電気回路は出題されないですが、東北では、わりと出題されてるのでしっかりおさえておきましょう。
熱・波動
毎年、どちらかが出てますが、だいたい高校レベル。
熱と波動どちらもどこからでも出してくる感じです。
エッセンスである程度戦えますが、名問の森も学習しつつ、より力をつけていくといいと思います。
実際に出題される問題は名問の森レベルが多いです。
この分野ではよく記述式の説明問題がでます。記事対策として、色んな問題を解く、教科書やエッセンスを読み込むなど熱・波動に関する雑学を調べるといいと思います。
ここから余談ですが、だいたい出尽くしてるのでそろそろ大学範囲も出るかもしれませんね。
物理が難化するとしたら、熱・波動の範囲かなと思います。
特に熱力学。誘導つきですが、熱伝導方程式が出た年もあります。
大学熱力学は化学の熱力学と関係する部分が多いのでやっておいた方がいいと思います。
大学の熱力学はキャンパスゼミが1番わかりやすかったかなと思います。問題は基礎物理学演習がいいかなと思います。
まとめ
・熱・波動は記述対策もする。
この2つを意識して勉強してもらえたらいいんじゃないかなと思います。
近年は小問の数が増えてる印象があります。
最後の小問は少し難しいかもしれませんが最悪捨ててもいいと思います。
解けなさそうであれば、後回しにして解けている問題の見直しをしてから取りかかりましょう。
勉強するときは解くスピードも意識した方がよさそうです。
あと、計算ミスしないように単位の次元などの確認もしっかりしましょう。
オススメの参考書
大学生の初等力学

最近、出版された参考書なんですけど、大学編入の過去問を取り扱ってる珍しい参考書。
問題と解法がセットになってるので使いやすい。
しかし、新書なこともあって誤字脱字が多いのがネック。とはいえ、良問ぞろいなので物理苦手な人にもオススメです。
大学生の電磁気学

先ほどの初等力学の電磁気学バージョン。使いやすさとかはだいたい先ほどと同じです。
力学の方でもあったのですが、解法がスマートじゃないところがあります。
例えば、そのまま積分すれば解けるところを変に置換して解いてたりするので、ん?ってなることがあります。
各単元に公式や数学に関する知識がまとめられているので、めちゃくちゃ便利!
基礎物理学演習(共立出版)

大学物理のたくさんの問題を取り扱っています。オーソドックスな問題から難しい問題までのっているのでやりこめば中々の実力がつくと思います。
さらに、この本の良さは、色んな分野の物理を取り扱っているところですね。
力学、電磁気はもちろん、熱、波動まで乗ってるので東北大の対策が一応これ一冊で対応できちゃいます。
ただ、問題が難しかったりで最初に手をつけるのはオススメできません。
物理のエッセンス


熱・波動対策にはこれ!って感じですね。
解説がわかりやすく、素朴な疑問に答えるコラムもあるので、物理が苦手な人でも取り組みやすいと思います。
講義+問題演習といった感じの構成です。正直、これだけで東北大の熱と波動は戦えます。
名問の森


先ほどの上位互換の演習書。
問題は難しいが解けるまでやりこめば、ほぼ熱・波動は問題なし。
過去問とほぼ同じ問題もたくさんあるので、余裕があればやることをオススメします。
色々な大学の過去問
編入の物理において、過去問を利用して勉強することはとても効果があります。
どうしてかと言うと、大学物理の参考書というのは、あんまり編入試験に出ないような問題がちょこちょこあります。
ですので、実際に出た問題を解くことは効率的に編入試験を突破するためには必須です。
学校で手に入らない場合は、先輩たちから入手することをオススメします。
オススメの勉強ルートと勉強法
勉強ルート
力学と電磁気学は「大学生の〜シリーズ」→「過去問演習」
熱・波動は「エッセンス」→「名問の森」
の順にやっていくと効率よく勉強できると思います。
物理の勉強法
物理の勉強法は理論をしっかりと理解したら、ひたすら演習をこなしていくことが重要です。
数学と勉強の仕方が似ていますが、物理のほうが現象や用語の理解がいると思います。
ですので、わからない問題がでたら一度、定義にふりかえるようにしましょう。
また、演習を積むことで、物理では問題のパターンが限られているので、多くの引き出しを持っていればだいたい解けるようになっていきます。
定義をしっかり理解したくさん問題を解きましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
東北大学の物理はオーソドックスな問題ばかりなので、きちんと参考書に取り組めば、スラスラ解けるようになります。
物理は理解するまでが大変ですが少しずつ頑張りましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
質問などあれば、コメントやTwitterのDMにお気軽に相談してください。